前回は持ち物の話をしたので、今回は実際に入院~退院まで何するのかという話です。
その前に環境の話
部屋
6人~8人部屋が多いです。普通のベッドですが、たまに2段ベッドのところもあるらしいです。ベッド周りのカーテンは使えません。常に同部屋の人の行動は見えている状態です。プライベートな空間はありません。
基本的にはベッドの上かホールで過ごします。
お隣さんとの距離(ベッドの間隔)は 1m もありません。人一人立てるぐらいのスペースぐらいです。これがびっくりするほど近い。実質添い寝です。
部屋の中は基本的にかなり静かです。
音の出るものはイヤフォン使用なところが多いです。
意外かもしれませんが、部屋で一緒になった人と雑談するとかは滅多にないです。
雑談禁止などのルールはないですが、何故かフランクに喋っているという状況はあまり見ません。みんな話しかければ応えてくれるとは思いますが。
食事
仕出し屋やよくあるお弁当屋さんのお弁当です。
私は治験でよくいう病院食みたいなものは食べたことがありません。
食事は毎回完食です。
味も普通に美味しく、肉類も出ます。ただ魚は少ない印象です。
内容も豚の生姜焼き、から揚げ、メンチカツ、オムライスなど様々です。
健康食品系の治験ではお弁当ではなくカップ麺とおにぎりなんていうこともあるらしいです。
自由時間
スマホやPCを弄る人、漫画を読む人、資格の勉強をする人、テレビを見る人、寝る人など様々です。筋トレなどの運動はできませんが、他なら大体大丈夫です。
1日目(入院日)
大体、昼過ぎ~夕方に入院します。荷物検査をする病院もあります。
30分後くらいに事前診断と同じような検査(採血・採尿・血圧・体温・心電図あたり)を受けます。
検査終了からは19時前後の夕食まで自由時間です。
早ければ夕食時には合格者・予備の発表があります。ここで予備になってしまうと翌日の薬の服用までに辞退者がいない場合、他の人の服用が終わり次第帰宅になります。
予備の場合でも1万円ほどの協力費を貰えます。
夕食後は消灯まで自由時間です。シャワーを浴びることもできます。
シャワーは本当にただのシャワールームみたいなところが大半です。
投薬日(2日目)はシャワーに入れないこともあるので入っておきましょう。
23時頃消灯。以降は携帯・PCなどの使用は禁止です。素直に寝ましょう。
先述の通り、相部屋なので大体部屋に2人くらいはいびきの激しい人がいます。
距離も近いので、気になるタイプであれば耳栓は必須です。
2日目(投薬日)
6時半~7時起床。起床後30分くらいで採血・体温・血圧などの検査があります。
飲み薬の時は朝ごはんはありません。
9時前後から投薬開始です。
4時間後までの、採血の間は安静にしていれば自由です。漫画読むなり、PC弄るなりは大丈夫ですが、寝ることはできません。また、お水も飲めません。
投薬からすぐは10分~15分間隔の採血が続きます。1時間経過後あたりからは30分間隔、2時間経過後あたりからは1時間間隔です。合間に検査を挟むこともあります。
4時間後に昼食です。そこからは2時間間隔ぐらいです。これ以降はいつも通りの自由時間なので仮眠もとれます。
だいたい2回ほど採血して、19時頃に夕食。
投薬から12時間後にまた採血があります。
投薬日は10~12回くらい採血があると考えた方が良いでしょう。
止血をしっかりせずに腕が腫れる人、中々血が出てこなくなる人もいます。
投薬日はシャワーに入れない病院も多いです。
この日も23時消灯です。
3日目以降
3日目以降は非常に楽です。
7時~8時に起床し、9時前後の採血が終われば後は自由時間です。
治験によっては36時間後の21時に採血をする可能性もありますが。
ご飯や消灯時刻は同じです。
最終日(退院日)
7時~8時起床で、9時に検査があります。
検査の結果が出次第(12時~13時頃)、退院となります。
治験の全日程の最終日であれば、退院の際に協力費を貰えます。手渡しです。
さいごに
時々、恐らく副作用でリタイアする人も見かけますが、見ている限り重症ではなさそうです。私は中止になったことがないので、途中で中止となった際の協力費がどのくらい貰えるのかは把握できていません。
入院中については投薬日が忙しい他はかなり暇で、基本だらだらしていれば大丈夫と考えていただければ問題ないと思います。
環境も慣れてしまえば快適です。もう実家よりも家です。楽して稼ぎましょう。